突然ですが「あなたの写真傾いていませんか?」
あえて傾けているのか、それとも意識せずに自然と傾いてしまっているのかで、その意味は大きく変わります。
写真を撮った後にPhotoshopなどの編集ソフトで傾きを修正するというやり方も間違いではないですが、写真を上達させるためにはまず、自分の目で水平垂直を測りながら写真を撮れるようになりましょう。レタッチは最小限で済むのが理想です。
もくじ
写真が傾いてしまう原因とは
まずは写真が傾いてしまう原因を考えてみたいと思います。
カメラの構え方が悪い
以前の記事でも紹介しましたが、カメラの構え方が間違っていると手ブレが起こったり、写真に傾きができてしまうことがあります。
正しいカメラの構え方は、カメラを購入した時についてくる使用説明書に記載されている場合が多いので、最初にしっかりと確認しておきましょう。夢中で撮っていると脇が開きがちなので、時々意識して締めます。
特に縦撮りの時にカメラが傾いてしまうことが多いので、毎回カメラがまっすぐ構えられているかを確認しながら構えることが大事です。
シャッターを押す時に傾く
シャッターを押し込む際に傾いてしまうことがあります。
それも大抵の場合はカメラの構え方に問題があったりするので、まずは構え方を意識することと、シャッターを押す時に力を入れすぎないことです。
そもそも水平垂直を意識していなかった
意識するだけで写真は変わります。
意識せずに上記のことが理由で勝手に傾いてしまった写真は、見ている側をとても不安な気持ちにさせます。例を見てみましょう。
さてこの写真を見てください。なんとな〜く気持ち悪くないですか?収まりの悪いような、ソワソワした気持ちになります。
そのままビルやら東京タワーやら水やらが、スーッと滑ってフレームの外に出ていってしまいそうな傾きです。
同じ写真ですが、水平垂直を意識して撮った写真からは、さっきのような不安定な気持ちにはならずに、ストンと納得できる印象を持てるはずです。
特にこういう真面目な写真、カチッとした印象の写真は水平垂直を意識して写真を撮ったほうが絵になります。
水平垂直が理解できたら、あえて傾けてみる
さてここからは応用です。
実は傾きのある写真が全て悪いわけではありません。あえての傾きはアリです。ではどんな時に写真に傾きを出すと効果的なのでしょうか。
写真に動きを出したい
写真を傾けることで写真に動きが出ます。この微妙な傾きが何気ない一コマを魅力的にしてくれることがあります。
私的テクニックなのかもしれませんが、写真を傾ける時は見ている人が気付くか気付かないかの微妙な傾きしかしません。この写真も言われないと傾いていることに気付かないのではないでしょうか。
写真を傾けるには撮影時にカメラを傾けるわけですが、これを「カメラをふる」と言います。私がカメラをふる角度は15度程度だと思います。これくらいの角度が、わざとらしくない自然な写真の傾きを作る角度だと思っています。
人物の写真で傾きを作りたい時は、人物の目線のある方を下に下げると(カメラをふると)、このような目線先が上がる写真を撮ることができます。自分が気持ちいいと思う角度をみつけてみましょう!
斜めに写すことで、写る範囲を広げたい
斜めにすることで写真の中に被写体が写る面積が多くなるので、長い物や高いものなどは斜めにすると奥行きを表現することができます。
このスカイツリーの写真もあえて少しだけカメラをふって写しています。どうでしょう、斜めにすることで下の鉄骨部分が写ってきて、より高さを表現できているのではないでしょうか。
まとめ
今回のまとめです。
- 写真を上達させるには目測で水平垂直を測れることが大事
- 傾けるならあえて傾けること
- 写真の傾きがすぎると見ている人を不安な気持ちにさせてしまう
- 被写体をみて傾けるべきが傾けないべきかを考える
- 傾きのある写真は動きが出る
- 傾けた写真は奥行きが出る
撮影時にカメラをふるだけで、簡単に写真に動きを出せたり奥行きを表現できてしまいますが、傾け方によっては見ている人を不安な気持ちにさせてしまう場合もあるので、慎重にこのテクニックを使いたいものです。
そして、写真に傾きを意識していなかった人も、今日からファインダーをのぞく時には意識してのぞいて撮影してみましょう。きっと写真が大きく変わってくるはずです。
以上、こりのろっさ(@rossa1523 )でした。