京都でパリを感じる「パリ・マグナム写真展」

京都でパリをの画像

どうも、こりのろっさ(@rossa1523)です。
京都にある京都文化博物館へ「パリ・マグナム写真展」を鑑賞しに行ってきました。

実は「マグナム」を全く知らず、なんとなくこれらの写真は見たことがあるな、というレベルのまま行ってきたんですが、思っていた以上に色々考えさせられて、また大変面白い写真展でした。

マグナムという写真家集団

その昔。写真は写真家の意向とは関係なくトリミングされたり、不正確な説明をつけられたりしていました。政治的な要因があったのかもしれませんね。

しかし1947年にロバート・キャパの発案により「写真家自身によってその権利と自由を守り、主張すること」を目的とした写真家の集団が設立されます。それが「マグナム」です。「マグナム」は会員制であり、その会員達が出資して「マグナム」を運営しています。

そんな「マグナム」は今年で設立70周年、メンバーは50名を超えていて、実はそのメンバーに日本人も含まれています。

設立当初は「NY」と「パリ」に設置されていた事務所ですが、今では「ロンドン」と「東京」にも支社が設置されていて、私のように写真をやっている人間なら知っていて当たり前な写真家集団なわけです。恥ずかしい恥ずかしい。

パリ・マグナム写真展

2014年12月から翌年4月までパリ市庁舎で開催され大きな反響を呼んだ展覧会の海外巡回展である「パリ・マグナム写真展」。「マグナム」が設立70周年にあたり、60万点に及ぶ所属写真家の作品の中から、パリをテーマにした作品131点が選び出され展示してあります。

パリ・マグナム写真展の感想

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写真展の前のポスター。1952年 ロバート・キャパ「凱旋門」。

「写真展」で感じたこと

全く無知のまま行った「パリ・マグナム写真展」でしたが、写真は読み物とはよく言ったもんで、まるで歴史の教科書を読んでいるかのような写真展でした。

1932年の写真から2017年のつい最近の写真までが時代を追うように展示されていましたが、写真に写る人の表情からその時代に人がどう感じどう生きてきたかを知ることができ、また写真全体からその時代の空気感や環境を感じとることができました。

報道写真に近いといえばそうなのかもしれませんが、そこには間違いなく芸術も備わっていて、写真で時代をとらえるということはこういうことなのかと気付かされた写真展でした。

「写真」について思ったこと

「綺麗」だけの写真はそこにはひとつもありませんでした。ひとつひとつが心に刺さってくるような写真が多かったです。

それはひとつにモノクロ写真が多かったということが考えられました。
もちろんのことながら展示されていた初期の写真は全てモノクロ写真です。色味がないことで絵だけがスッと入ってきて、情報として感じ取れたのがいいなと思いました。

本来、写真のあり方はこうなんじゃないかと。

私はモノクロ写真を撮るのが苦手なんですが、それはカラーに頼りきっている証拠のような気がしました。カラーを抜いてモノクロにしてしまったら、私の写真からは何も生まれてこないし何も感じられない写真が多いことにも気付かされます。

モノクロ写真は色味で人の心を引きつけることができません。絵の力だけで勝負です。でも本来写真はそうであったはずなのです。

人に何かを感じてもらえる写真を撮る練習として、モノクロ写真をたまには撮ってみるというのも大事なことかもしれません。ただ、そういう目や意識を持つのは、画質の良いデジカメが溢れる現代において、またそういう画質先攻の写真が崇拝されている現代においてはとても難しいことだなと思いました。

まとめ

なにも知らずに行った「パリ・マグナム写真展」でしたが、「マグナム」とうい写真家集団を知るいいきっかけになったと同時に、写真についても色々学べたので大変充実した一日でした。

この「パリ・マグナム写真展」は2017年9月18日まで京都にある京都文化博物館で開催されていますので、興味がある方は是非足を運んで心に刺さる写真を体感してきてください。