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キットレンズで月を撮る!α6000の全画素超解像ズームを使えば超望遠レンズはいらない!?

α6000で撮った月
こりのろっさ
こりのろっさ
月の撮影にチャレンジしてみたいけど、キットレンズの200mmしか持ってないから無理かな…

いいえ!!!それがちゃ〜んと撮れちゃうんですよ!!!

α6000にはカメラ側にズーム機能がついていることをご存知でしょうか?

α6000のキットレンズである『SONY SEL55210 ( E55-210 F4.5-6.3 OSS ) 』のレンズでも十分綺麗に月を撮影することができますが、さらにα6000のカメラ自体にある機能『全画素超解像ズーム』を使えばより大きく月を撮影することができますよ!

ということで、今回はα6000とキットレンズである『SONY SEL55210 ( E55-210 F4.5-6.3 OSS ) 』を使った月の撮影方法をご紹介します。

月の情報を調べる

月の形や色や方角などは季節や時間によって違ってきますので、自分が撮りたい月がいつごろ出るのか調べておく必要があります。

私が参考にしているサイトは『てんきとくらす』さんの『夜空のカレンダー』。月の形や月齢、大体の月の出・月の入り(※東京時間)を知ることができます。また月の現象なども少しですが書いてあるのでとても助かっています。

こりのろっさ
こりのろっさ
さらに天気予報も見ておくといいね!

月を撮るためのカメラの設定

『全画素超解像ズーム』の設定

全画素超解像ズームを使わずにキットレンズである『SONY SEL55210 ( E55-210 F4.5-6.3 OSS ) 』を使ってズームした月の写真です。これでも十分いいですが、写ってる月が少し小さい気もしますね。

α6000の200mmで撮った月の写真f6.3 1/60 ISO400 200mmで撮ったもの

α6000にはカメラ自体にズーム機能がついています。この機能はカメラ側についている機能なのでレンズには関係ありません。たとえ単焦点レンズでもズームできてしまうんです

α6000には3つのズーム機能が搭載されていますが、その中でもオススメのズームが『全画素超解像ズーム』全画素超解像ズームなら解像感を保ったまま2倍までズームアップすることができます

これを使えばキットレンズでも、もう少し月を大きく撮影することができますのでこれを使います!

ただし全画素超解像ズームを使うには、画質設定を『RAW』・『RAW+JPEG』以外にする必要があります。

例えば月の写真を大きくプリントしたかったり、大きく表示したい場合などは画質的に不安がありますが、SNSにアップしたかったり記念に撮るくらいなら十分な画質です。

全画素超解像ズームの設定方法は簡単!以下の通りです。

カメラでの設定方法
  1. [MENU]ボタン → (撮影設定)1 → [画像サイズ]→ L:24M
  2. [MENU]ボタン → (撮影設定)1 → [画質]→ ファイン
  3. [MENU]ボタン → (カスタム設定)3 → [ズーム設定]→ 全画素超解像ズーム

この全画素超解像ズームの設定したあと、一番望遠になるようにレンズのリングを回して撮影してみます

α6000の全画素超解像ズームで撮った月の写真f8.0 1/125 ISO125 200mm+全画素超解像ズームで撮ったもの

キットレンズの『SONY SEL55210 ( E55-210 F4.5-6.3 OSS ) 』は200mmのレンズですが、全画素超解像ズームの効果でその2倍の約400mmのズームとなり、先ほどよりひとまわり大きく月を撮ることができるようになります。

『撮影モード』と『シャッタースピード』と『絞り』と『ISO』の設定

撮影モードはシャッタースピードや絞りを自由に変更できる、Mモードに設定します。

シャッタースピード1/125秒以上を目安として、絞りはハッキリさせたいので絞り気味にF8以上F10未満を目安に。

ISOは低ければ低いほど綺麗に写りますが、この日はISO125に設定しました。月を撮るならISOの上限は400未満をオススメします。月の明るさや時間帯によってISOで調整してみてください。

『ホワイトバランス』の設定

今回ホワイトバランスはオートで撮りましたが、ホワイトバランスを変更することで赤っぽい月や黄色っぽい月に写すことも可能です。

その日の月の状況や、表現したい月の感じによって色々と変更してみても面白いと思います。

『フォーカス(ピント)』の設定

ピントはよくマニュアルで合わせるのがいいと言われていますが、α6000を使っているなら手動によるピント調整とオートフォーカスを組み合わせたモード『DMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)』を使って欲しいです。

DMFはオートフォーカスでピントを合わせた後に手動でピントを微調整することができるフォーカス機能で、シャッターボタンを半押ししてフォーカスを合わせた後、レンズのフォーカスリングを回すことでピントを微調整をすることができます。レンズのフォーカスリングを回している間はピント部分が拡大されてモニターに表示されます。

カメラでのDMF設定方法

[MENU]ボタン → (撮影設定)2 → [フォーカスモード]→ DMF

さらにピーキングレベル機能を「入」にしておくと、ピントがあった部分の輪郭を色で強調してくれるので、ピントがあっているかどうかがよりわかりやすくなっていいです。

ピーキングレベルの画像

参照:SONY公式サイト|月の表情を撮る

カメラでのピーキングレベル設定方法

[MENU]ボタン → (カスタム設定)2 → [ピーキングレベル]→

[MENU]ボタン → (カスタム設定)2 → [ピーキング色]→

月を撮影してみよう

α6000の全画素超解像ズームで撮った月の写真f8.0 1/125 ISO125 200mm+全画素超解像ズームで撮ったもの

月自体が明るいため、手持ちでも十分撮影できますが、手ブレ補正がついている場合は必ず「入」にしておきましょう

心配な方は三脚を使うようにするとブレずに綺麗な月を撮影することができると思います。

私の撮った写真はすべてカメラは手持ちで、家のベランダから撮ったものです。こんなに簡単に撮影することができました。

また欠けた月のほうが影のおかげでクレーターがバッチリ写りますよ。

α6000で撮った月f13 1/25 ISO100 200mm

月を撮ったあとはトリミング

このままだと少し月が小さく迫力に負けるので、トリミングしてみるのがいいですよ。

先ほどの小さな月がトリミングによって大きくなりました。

α6000で撮った月をトリミングしている写真

カメラの機能に頼って月の撮影を楽しもう

知識がなくても、先ほど説明した通りカメラの機能に頼って撮影すればピントがしっかり合った月が簡単に撮れてしまいます。

今回は満月を撮影しましたが、満月よりも三日月のような欠けた月のほうがクレーターのでこぼこした様子がよくわかる写真が撮れるようなので、次回晴れた日にチャレンジしてみようと思います。

月が綺麗な夜は、外に出て月の撮影にチャレンジしてみませんか?

今回撮影に使ったソニーのα6000についてのレビュー記事も書いていますので、参考にしてくださいね

α6000の外観の写真
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以上、こりのろっさ(@rossa1523 )でした。