「この写真イマイチだな…」そんな写真、あなたはどうしてますか?即ゴミ箱へいきでしょうか。
でもちょっと待って!その写真は本当に失敗ですか?
もしかしたら少し構図が悪かっただけで、写真の不要な部分を除いて構図を整えてみたら、意外といい写真なのかもしれません。
写真の不要な部分を除いて構図を整える作業を「トリミング」と言います。今回は私の失敗写真を参考に、トリミングの大切さをお教えします。
もくじ
イマイチな写真の観察
桜の時期に撮ったこの写真。普通の住宅街に突如として現れる桜並木と、それを見上げながら歩くお姉さんの後ろ姿が良くてシャッターを切ったのですが…
- この写真、一番最初にどこに目がいきますか?
- 手前の青い車に目が行きませんでした?
- 桜並木とそこを行く人の印象が薄くないですか?
- 右端の白い壁が無駄な空間を作ってませんか?
私は桜並木とその下を歩く人を見てほしくて撮った写真なのに、桜や人より色の濃い車に目が行ってしまう。それから右端に写る白い壁の面積も多すぎて、なんだか無駄な空間ができてしまっている。
写真にたくさんの要素が入り過ぎると、見た人の目線が分散されてしまいます。そうなると「結局この写真はなにが言いたいのか」が伝わりにくくなってしまうんです。
これが「この写真イマイチだな」と感じる原因です。
ではこのイマイチな写真をトリミングしてみよう
カメラの中でもトリミング機能がついているものもありますが、大体は写真を編集できるソフトを使ってトリミングを行います。私はPhotoshopで写真のトリミングやレタッチを行っています。
先ほどのイマイチ写真をPhotoshopにもっていって、この写真の不要な要素である青い車と白い壁をトリミングしてしまいます。
トリミングしてできあがった写真がこちら!
いかがでしょうか?パッと見た時に桜の下を歩く人に目がいきませんでしたか?次に目がいくのが桜。これなら私が意図した通りの写真になるわけです。
2つを見比べてみるともっと違いがわかると思います。
右端の車と白い壁がなくなったことで、見せたいものがしっかり主張される写真になりましたよね。そのぶん桜が写る面積が減りましたが、全てが写っていなくても桜だということは、この写真で十分伝わるはずです。
ちょっとしたテクニック
「私は(僕は)この写真を見た時に、左端の黄色い看板が目に入ったけど…トリミングしないの?」と思ったそこのあなた!フフフ…それは私の思惑通りなのです…
これはこの写真の指し色になるように、わざと残してあります。これは私のちょっとした写真のテクニックであり、味ってやつです。
ジワジワきいてくるでしょあの黄色い看板。あれがないとのっぺりとした色の薄い写真になっちゃうんです。桜って色が薄いですしなんか印象が薄い写真になりがちですが、少し指し色を入れることで、写真が引き締まります。
写真をトリミングすることでわかることがある
このように写真をトリミングをすることで、50点の写真を70点・80点に上げることができますし、写真の悪かった点が見えてきます。
- 撮りたいものが真ん中にきすぎた
- 主に何を撮りたいのかがわからない
- 不要なものが写っていた
などなどの具体的にダメな理由が分かってきますよね。ダメな理由を知ることも写真を上達させるために必要なことだと私は思います。
写真をトリミングすることは写真の上達に繋がる
写真のトリミングを繰り返していくことで、次第にトリミングの必要がない構図で写真が撮れるようになります。ファインダーをのぞいたときに、「余計な物が映り込んでないか」「撮りたいものがなにか」を確認し、そして考えながら撮れるようになってくるからです。
そのためにも撮ってイマイチだと感じた写真は、是非トリミングしてみてダメな理由を知り、そこからトリミングの必要がない写真を撮れる「目」を養ってあげてください。それが写真を上達させる近道です。
失敗は成功のもと!失敗を恐れずどんどん写真を撮っていきましょう!
以上、こりのろっさ(@rossa1523 )でした。