2週間前に購入してきた当歳の蝶尾ちゃんが白点病にかかり、なんとそのまま亡くなってしまいました。
過去にも何匹か白点病にかかったことがありましたが、死なすこともなく全て治してこれた為、今回も「死ぬことはないだろう」と甘くみていたことが仇となりました。
白点病は初期の段階なら簡単に治すことができても、重症になると治すのが困難になります。
白点病は人間で言う所の風邪のような扱いで、金魚を飼っていれば一度は経験するであろう病気ですが、実は対処を間違えれば死に繋がってしまう怖い病気なのだと身をもって知ることとなりました。
今回なぜ蝶尾が白点病にかかってしまったのか考えられる限りの原因を記録しておきたいと思います。
おうちの金魚が白点病にかかった際に参考にしてみてください。
白点病で死なせてしまった原因
金魚を弱らせたことで白点病にかかりやすい状態にしてしまった
塩浴によって金魚を弱らせた可能性
これは蝶尾を水槽に導入する前の話になりますが、金魚屋のスタッフさんに「トリートメントは必要ない」と言われていたにも関わらず、水槽に入れる前に塩浴をしてしました。これがそもそもの間違いだった気がします。
どのサイト・どの参考書にも「導入前には必ずトリートメントとして塩浴をしましょう」と書いてあり、一般的には水槽に入れる前には塩浴が常識と言われていますが、塩浴に移る際の水合わせや水温合わせに失敗したり、塩浴自体が合わない子も中にはいて、その場合は元気にするどころか逆に弱らせてしまうことがあります。
今回のケースでも、塩浴へ移行する際の温度合わせ・水合わせの失敗、または塩浴自体が体に合わない金魚だった可能性があると考えています。
通常塩浴した際の1日目は新水と塩分の刺激によって大量のフンが出るものですが、今回の蝶尾はフンをまったくしていない状態でした。また泳ぎ方は弱々しくその後餌を吐き出すまでになったので、塩浴は中止して他の金魚がいない水槽に移し様子をみることにしました。
結果、水槽に移した後は塩浴中よりは泳ぐようになり、また餌も食べフンもしていましたが購入時にはなんともなかった子を、塩浴によって弱らせてしまい、その後も完全に復活できていなかったように思います。
弱らせてしまったことで白点病にかかりやすい状態にさせてしまったことが原因のひとつではないかと思っています。
- その金魚のことを1番よく知っているのはその金魚屋さんだということをしっかりと心に留めておく(言われた通りにするのが一番良い)
- トリートメント(塩浴)が合わない個体もいる
- 塩浴ではなく独立した水槽で普通に飼育しながら様子を見て、問題なければ本水槽へ入れる方法に変える
餌をあげすぎたことで金魚を弱らせてしまった
購入してから4~5日は餌をあげずに過ごし、その後少しずつあげるのが一般的ですが、3日目辺から餌をあげ出してしまい、またその量も少し多かった気がします。
また最初から高タンパクな餌をあげてしまいましたが、ヘルシーで消化の良い餌からあげるべきでした。
餌の食い付きが悪いと思い(実は調子が悪かったのかも)途中で餌を変えたのもよくなかったと思います。
これらの結果、体に負担をかけてしまい、金魚を弱らせてしまったように思います。
- 購入後4~5日は餌をやらないことを徹底していく
- 量は1粒2粒からはじめて、徐々に増やしていく
- ヘルシーな餌から与えていく
- 初期は餌をコロコロと変えない
白点病前に起こる兆候を見逃した
一般的に白点病にかかる前はいろんな兆候が見られます。
- 痒みによる水槽の壁面や底石などに体をこすりつける行動
- 泳ぎ方がおかしい
- 底、または水面でボーッとしている
このような兆候が出てから、体に白い粉をまぶしたような点々が出てくることが多いです。
今回の蝶尾は特にこれといった兆候は見られなかったのですが、今思えば底でボーッとしたり力なくフワーっと浮くような事が多かった気がします。
なぜかお昼を過ぎるとしっかり泳いでいたので「そういう性格なのかな」と思ってしまってましたが、この時からなんとなく調子が万全ではなかったのかもしれません。
この時点で水を換えたり、または塩浴していれば命を落とすまではいかなかったように思います。
- 金魚をよく観察して兆候を見逃さない
- 少しでもおかしいと思ったら換水か塩浴
白点病の進行具合を見誤った
毎日の日課として朝起きてすぐに金魚達の体の様子や泳ぎ方をチェックしているのですが、この日も朝に一度チェックしてなにも問題なく、さらに心配だったので昼頃にもチェックしましたが問題がありませんでした。
しかしその4時間後にはすでに蝶尾が白点に包まれた状態でした。今回の白点病は進行スピードが早かったように思いましたが、実はそれだけ金魚が弱っていたのかもしれません。
また4時間後に確認した時は「ん?何かがおかしいぞ」と思い、水槽のライトをつけて確認して白点病が発覚しました。もしかしたら昼の時点でもライトを付けて確認していたら白点病を発見できていたのかもしれません。
ここからすぐに塩浴させるのですが(この時は塩浴が苦手な子もいることを知らなかった)、1日〜2日経っても良くなるどころかひどくなる一方でした。
進行具合をみて、白点病の進行が早いようなら即薬浴に移行したほうが金魚の体力も奪わず完治できる可能性があがったのでは、と今では思います。
具体的にした治療方法は次の章で説明します。
- 金魚のチェックは昼でもライトを付けて行うべし
- 白点病の進行具合で治療方法を変えることが重要
白点病の治療方法が間違っていた
今回は塩浴を3日間→薬浴2日間の治療を行いました。
白点病発覚からすぐに本水槽から取り出し7Lのバケツへ移動。そこで塩浴させながらエアーをつけ、3日間は塩水を毎日全水換える方法で治療しました。ところが白点が減るどころか増え続け金魚が衰弱してきたため、4日目の朝に薬浴に切り替えましたが時すでに遅し…薬浴5日目の朝にはすでに死亡していました。
死亡した金魚を観察しましたが、白点病は完治しておらず、また尾腐れ病も同時に進行していました。
ここでまず間違えたのが最初の塩浴ではないかと思っています。白点病が体中に広がっていたにも関わらず、この時点での金魚はすこぶる元気で、餌も食べていましたしスイスイと泳いでいました。ただ体中に白点が広がっていたことを思うと、一番最初にやるべき治療法は「薬浴」だったように思います。
また今回、白点病の治療薬としてグリーンFしか持っておらず、水草があるために影響を恐れて水槽からバケツへ移動しましたが、暮らしていた水槽内で治療するほうが金魚の体力温存のためにも良かった気がします。次回からは水草に影響が少ないと言われている薬を使って水槽内で薬浴しようと思っています。
そのためにはヒコサンZなんかが水草やバクテリアにも影響が少なくていいかなと思っています。
- 病気の兆候が出ていたら換水
- 白点病の白点が2〜3粒程度だったら塩浴
- 白点が体中に広がっているようなら薬浴
- 金魚の体力があるうちに薬浴で一気に治してしまうのもアリ
- 水槽内で塩浴や薬浴を行う
まとめ
こう見ていくと今回の白点病にたいする対処方法が全てまずかったように思いますが、やり方は人それぞれで、また金魚によっても違う対処が必要なので判断が難しいものです。
病気に対する対処法は経験が物を言うと思いますので、白点病で金魚を死なさせないためにも、今回のこの経験を次に活かしていきたいと思っています。
以上、こりのろっさ(@rossa1523 )でした。